最近、新築住宅やリフォームでのおしゃれなカーテンの天井付けを選ぶ方が増えています。
「カーテンは天井付けにしてみたい」
「でも、天井付けにして後悔することってないかな」
と迷われている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
確かにカーテンの天井付けは取り付け下地の準備や費用も必要ですから、つけてから後悔しないためにもまずデメリットを知っておきたいですね。
そこで本記事では、「天井付けカーテンのよくある後悔3つ」を紹介します。これを知っておけば失敗なくご自分に合ったカーテンの取り付け方を選ぶことができます。ぜひ参考にしてみてください。
カーテンの天井付けで後悔する3つのこと
よくある「カーテンの天井付けで後悔する3つのこと」は以下のとおりです。
- カーテンの取り外しが大変だった
- カーテン費用が割高になってしまった
- カーテンの隙間からの光漏れや保温・断熱性が低下する場合がある
ひとつずつくわしく紹介します。
カーテンの取り外しが大変
カーテンを天井付けにすると、大変なのは洗濯の際に吊るしたカーテンを取り外す作業です。
静電気でホコリが溜まりやすい化学繊維のカーテンの洗濯頻度は、年に1〜2回が望ましいといわれます。
女性や小柄な方は「重いカーテンを持って脚立に登りフックを取り外しする」という作業ができるかどうかも考慮してみましょう。
- ホコリがつきにくいリネン素材のカーテンを選ぶ(洗濯は2、3年に1回で済む)
- 重い素材のカーテンは避ける(遮光・遮熱カーテン)
天然繊維のリネンは、静電気が起きずホコリがつきにくいため、洗濯回数が少なく済むのでおすすめです。
遮光カーテンや遮熱カーテンは重いので、可能であれば軽い素材のカーテンを選べば、取り付けがしやすくなります。
カーテンの費用が割高になる
高さ(㎝) | 幅(㎝) | 50〜100幅(㎝)101〜200 | 幅(㎝)201〜300 |
50〜140 | ¥8,100 | ¥16,200 | ¥24,300 |
141〜200 | ¥10,400 | ¥20,800 | ¥31,200 |
201〜260 | ¥12,700 | ¥25,400 | ¥38,100 |
天井付けカーテンにすると、カーテン丈が長くなる分の費用がかかります。
上記の表で幅300㎝のカーテンならば、カーテン丈を141㎝から260㎝に変更した場合、6,900円価格がアップします。
すべて部屋のカーテンを購入すると、結構な金額になります。「予算内におさまるか」「天井付けにするとどれくらい価格が上がるのか」を確認してから選びましょう。
「窓枠内天井付け」の場合、隙間からの光漏れ、保温・断熱性が低下する場合がある
天井付けの中でも「窓枠内天井付け」は、窓枠の内側に収まるようにカーテンを取り付けるため、カーテンと窓との隙間が気になる場合があります。遮光をしっかりしたい方は光漏れが気になるかもしれません。
窓内付けを選ぶ場合は、精密に採寸をしてぴったりサイズのカーテンをつけましょう。
カーテンの天井付け3パターンのメリットとデメリット
天井や窓枠の内側など、主に床面と平行な面に対して垂直に取り付ける方法を「天井付け」といいます。
天井付けでは、特殊なケースを除いて「装飾性カーテンレール」は取り付けられません。
天井付け3つの種類は以下のとおりです。
- 天井付け
- 窓枠内天井付け
- ボックス内天井付け
天井付け
「天井付け」はカーテンを窓の上の天井に取り付ける方法です。
メリット | デメリット |
・光漏れが少ない ・部屋が広く見える | ・エアコンや収納扉との干渉に注意が必要 ・カーテン費用が高くなる |
メリットは、窓を大きく覆うため「光漏れが少ないこと」や、天井から床までの縦のラインができるため「天井が高く見える効果があること」が挙げられます。
一方、デメリットとして「エアコンや収納の扉との干渉に注意する必要があること」「天井から吊り下げるためカーテンの費用が高くなること」が挙げられます。
窓枠内天井付け
「窓枠内天井付け」はカーテンが窓枠の内側に収まるように取り付ける方法です。
メリット | デメリット |
・スッキリとした窓辺になる ・カーテンレールにほこりが溜まりにくい | ・隙間から光漏れがある ・窓がせまく見える |
メリットは、窓枠内にカーテンが収まるので、前に出っ張らずスッキリとしたインテリアになる点です。
カーテンレールも窓枠内に収まるため、ホコリがたまりにくく掃除の手間がはぶけるといったメリットもあります。
デメリットとして、窓とカーテンの隙間からの光漏れが起こる点があります。
対処法として採寸をしっかりとおこない、ピッタリサイズのカーテンをつける方法があります。
他にも束ねたカーテンや、巻き上がったロールスクリーンが窓枠の内側にあるため、窓がせまく見えることもデメリットといえるでしょう。
ボックス内天井付け
ボックス内天井付けは「カーテンボックス」と呼ばれる掘り込み内に、カーテンを取り付ける方法です。
メリット | デメリット |
・天井が高く見える ・カーテンレールにホコリが溜まりにくい | ・工事が必要 ・カーテン代が高くなる |
この取り付け方のメリットは、「天井が高く見える効果があること」や「メカ部分がボックス内にかくれてホコリが溜まりにくい」などが挙げられます。
注意点として、ボックス内天井付けにする場合は、新築やリフォーム工事の際に、あらかじめ下地の準備をする必要があります。
カーテンの天井付け 取り付け方法 Q&A
- 天井を高く見せたい時は?
-
天井から床面までの縦のラインが生まれる「天井付け」「ボックス内天井付け」がおすすめです。
- 窓の近くにエアコンをつける場合は?
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カーテンレールを取り付けても、エアコンに干渉する心配がない「窓枠内天井付け」がおすすめです。
- 光漏れが気になる時は?
-
窓を大きく覆うことができる「天井付け」「ボックス内天井付け」がおすすめです。
カーテンの天井付けで後悔する3つのこと:まとめ
ここまで、カーテンの天井付けで後悔する3つのことについて解説しました。
- カーテンの取り外しが大変
- カーテン費用が割高になる
- カーテンの隙間からの光漏れや保温・断熱性が低下する場合がある
高級感があっておしゃれな天井付けカーテンは、デメリットを知った上で選べば、後悔せず取り入れられます。
今回の記事を参考に、素敵なカーテンを取り入れてみてくださいね。