カーテンの裾を長めに床にたらすブレイクスタイルカーテンが人気です。
ヨーロッパでよく見かけるスタイルですが、日本ではあまり馴染みがなく具体的に何㎝くらい伸ばせばいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はカーテンの裾を床より長く伸ばすブレイクスタイルカーテンについてご紹介します。
エレガントで上品なインテリアにしたい人にオススメです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ブレイクスタイルカーテンの選び方
カーテンのブレイクスタイルは生地や長さによって印象がかわります。
「長さをどう決めればよいかがよくわからない」
という方にタイプ別おすすめの選び方をご紹介します。
ブレイクスタイルのタイプは?
ブレイクスタイルは主に4種類あります。
ブレイクの名称 | カーテン丈の目安 |
タッチング(touching) | 裾が少し床に触れるくらい |
ブレイキング(braking) | 裾が3㎝ほど床に垂れるくらい |
スウィーピング(sweeping) | 裾をほうきに見立て床を掃く程度の長さ |
パドリング(puddling) | 裾にボリュームを持たせたっぷりと床にたまる長さ |
初めて取り入れる方におすすめ:床から+5㎝の長さ
ブレイクスタイルを初めて取り入れる方におすすめなのが床から+5㎝程度の長さです。
カーテンの裾が床にふんわりかぶるくらいの長さで初心者にも取り入れやすいです。
エレガントなイメージにしたい方におすすめ:床から+10㎝
カーテンの裾の折り返し部分がつく床から+10㎝程度の長さはさらにエレガントな印象になります。
生地の質感や落ち感を存分に楽しみたいエレガント派におすすめです。
ラグジュアリーなイメージにしたい方におすすめ:床から+15㎝〜20㎝
カーテン丈の長さが220㎝以上必要な大きな窓には、床から+15㎝〜20㎝程度の長さもおすすめです。
豪華さやラグジュアリー感が増し、芸術を感じる仕上がりになります。
ブレイクスタイルに向いているカーテン生地は?
どのような生地がブレイクスタイルに向いているのでしょうか。
ここからはブレイクスタイルに向いているカーテン生地の種類を紹介します。
ジャガード織のカーテン
ジャガード織カーテンはクラシカルな柄のイメージがありますが、シンプルな無地もあります。
高級感がありながらあらゆる雰囲気に合うのが特徴です。
- 複雑な織り方で立体感のある細かい模様を表現
- 糸をあらかじめ染めているため洗濯で色が落ちにくい
- 丈夫で長持ちしやすい
- 生地自体が高級なので上品な印象
エレガント感を引き立たせるブレイクスタイルと相性が◎。
タッセル等のカーテンアクセサリーを使ったアレンジ次第でお城のような雰囲気を出すこともできます。
柔らかい生地のカーテン
柔らかい綿やレースなどのカーテンであれば、床についた時のくしゃっと感やカーテンをアレンジしてまとめたいときにより優しい雰囲気がでます。
- 長めのスタイルでも重いイメージにならない
- 優しい雰囲気がでる
- 生地が比較的軽いためカーテンレールへの負担が少ない
初めてブレイクスタイルを取り入れる方に綿素材や生地が薄いカーテンはおすすめです。
リネンカーテン
ヨーロッパではリネン素材のカーテンがよく使われています。
- 耐久性に優れている
- 静電気が少なくほこりがつきにくい
リネンは天然繊維の中でも特に耐久性が高く洗濯に強いという特徴があります。
繊維に空気を内包しているため吸湿・放湿性・保温性に優れ、静電気も少なくほこりや汚れを寄せ付けにくいのも魅力。
またリネンは湿度や重みによって伸び縮みする素材です。
リネンカーテンを使いたいけど丈が短くなるのが心配という方にも、裾を長めにするブレイクスタイルなら気にならずおすすめです。
ブレイクスタイルカーテンのメリットとデメリット
とてもおしゃれなブレイクスタイルカーテンにもメリットとデメリットがあるのでご紹介します。
ブレイクスタイルカーテンのデメリット
お子さんやペットがカーテンで遊ぶ
小さいお子さんやペットがいるご家庭では、長いカーテンが遊び道具になり破けたり汚れたりするかもしれません。
またカーテンの長い裾でお子さんがつまづいたりする危険性もあるのであまりおすすめできません。
掃除の手間が増える
ブレイクスタイルカーテンにしたいけどルンバとの攻防戦を繰り広げそうで躊躇ってる
— Yuki Matsuzaki | まつざき (@ohisamaking) July 4, 2021
掃除機を使う際にカーテンを巻き込まないように裾を持ち上げるなど手間がかかります。
お掃除ロボットを使用する場合も引っかかって動けなくなってしまうことが考えられます。
掃除の際は裾を上げておくなど工夫が必要です。
ブレイクスタイルカーテンのメリット
断熱・保温効果が上がる
ブレイクスタイルカーテンは床までたっぷり生地があるため断熱・保温効果を上げてくれます。
寒い冬に窓下から入ってくる外の冷気を防ぐことができ、夏には強い日差しや熱気を室内に入れにくくする効果があります。
光漏れを防ぐ
通常カーテンをつける際は床上1センチの長さです。裾から光が漏れるのが気になる方もいらっしゃいますね。
ブレイクスタイルは裾を長く伸ばすため、窓とカーテンの隙間が埋まり下からの光漏れが防ぐことができます。
カーテン生地の収縮が気にならない
天然繊維(特に綿や麻)のカーテンは湿気や乾燥、洗濯などによる生地の収縮があります。
ブレイクスタイルカーテンは生地を長く垂らすスタイルのため、多少収縮しても変化が気になりません。
エレガントな窓辺を演出できる
一般的なカーテンより生地を多く使うため、窓まわりがゴージャスでエレガントな印象になります。
カーテンの丈が長く床に垂れる様はまるでドレスのようですね。
お部屋のイメージを格上げしてくれるカーテンスタイルです。
ブレイクスタイルカーテンの選び方:まとめ
今回はカーテンの丈を床よりも長く伸ばすブレイクスタイルについてご紹介しました。
- ブレイクスタイルは4種類
- 掃除の際に少し手間がかかる
- ペットや小さいお子さんがいる家庭には不向き
- 遮熱・保温効果がある
- 光漏れを防ぐことができる
カーテンの長さを変えるだけでお部屋全体の印象はガラリと変わります。
生地の質感や落ち感を存分に楽しめるというのがブレイクスタイルの魅力。
エレガントで上品なスタイルがお好みの方はぜひ取り入れてみてくださいね♪