- 猫がカーテンに登るのをやめさせたい…
- カーテン登りをやめさせる方法は?
家中を自由自在に駆け回り、時にはちょっとしたアクロバットを見せつけるかのようにカーテンに登る猫の姿。可愛らしい一方で、その結果としてカーテンがボロボロになってしまうことは、多くの飼い主にとって困りごとの一つでしょう。
そこで本記事では、猫がカーテンを登らないようにするための効果的な方法や、猫が登りにくいカーテンをご紹介します。さらに飼い主さんと愛猫の生活をより快適にするお役立ちグッズもご紹介します。
最後まで読めば猫の行動をより深く理解できます。お悩みを解決できる情報満載ですのでぜひご覧ください。
猫がカーテンに登るリスクは多い
猫がカーテンに登ると以下のリスクが伴います。
- 怪我や事故のリスク: カーテンが傷んだり破れたりすることで、猫が怪我をする可能性があります。
- 家具や装飾品の損傷: 猫が家具や装飾品に引っかき傷をつけたり、倒したりすると貴重な家具や装飾品が損傷するリスクが高まります。
- ストレスや不安の引き金: 飼い主がカーテンに登る猫に反応すると、猫が不安やストレスを感じる可能性があります。また禁止されることで猫が不満やストレスを感じることもあります。
- カーテンの安全性の低下: 猫がカーテンに登り引っかかって破れたり、カーテンレールが破損したりする可能性があります。
これらの理由から猫のカーテン登りは危険を伴う行動であるといえます。
猫がカーテンを登る5つの理由
そもそもなぜ猫はカーテンに登りたがるのでしょうか?
ここからは猫の5つの習性についてわかりやすく解説します。
高い場所が好きだから
高い場所からの眺めは猫にとっての特等席です。猫の祖先たちは高い木の枝や岩場に登ることで周囲を見渡し、潜在的な脅威や獲物を見つけていました。この行動は家庭猫にも受け継がれており彼らは家の中でも同様の行動を取っているのです。
また猫は高い場所にいることで自分を見つけにくくしています。野生の猫は高い場所から獲物を見つけ狩りをすることができました。家庭猫も同様で高い場所から家の中を見渡し、興味深いものや狩りの対象を見つけようとしています。
最後の理由は地面や低い場所に比べて、高い場所はノミやダニが少ない傾向にある点です。
猫は高い場所で過ごすことで寄生虫から身を守ろうとしています。
爪研ぎをしたいから
猫がカーテンや他の家具に登る理由の一つが爪研ぎです。
これは古い爪の外皮を取り除き爪の健康を維持する役割があります。
また爪研ぎは猫にとってストレス解消法のひとつ。
知らない人が来た時や寝起きなど気分を変えたい時に爪研ぎをします。
遊んでいて突然爪研ぎを始めるのも、気持ちを落ち着かせるためにおこなっていると考えられるでしょう。
さらに爪を研ぐことで臭いを残し、自分のテリトリーを他の猫に示すマーキングの意味合いもあります。
これはレースのカーテンをバリバリして、レースに爪が引っかかって助けを求める猫…… pic.twitter.com/GeXNglLYvx
— フラーゴラ☁️ (@FToramont) November 13, 2020
飼い主さんに甘えたいから
猫は飼い主さんと一緒に遊んだり、リラックスしたりしてストレスを解消し幸福感を得ます。
甘えん坊な子は、遊んでほしい時や撫でてほしい時に飼い主さんの足元に擦り寄ってきたり、時には邪魔をしてその存在をアピールします。
そのアピールの手段としてカーテン登りをおこなうことがあります。
カーテンやカーテンレールに登ると、飼い主さんが急いで降ろしにくるのを「かまってもらっている」と勘違いして注目を引きたいがために登っているという可能性もあるでしょう。
カーテンをおもちゃだと思っているから
猫は好奇心旺盛で遊び心が強い動物です。猫は狩りの本能を持っているため動くものに反応します。
風でゆらゆらゆれるカーテンはどうしても猫の興味をひいてしまいます。
また爪を立てた時のバリバリという音やひっかかかる感覚が楽しいと思っている可能性もあります。
代わりに楽しいおもちゃなどがあると夢中になって遊んでくれるかもしれません。
外の様子を見たいから
猫がカーテンに登る理由の一つに窓の外を見たいという欲求があります。窓から通り過ぎる人や他の動物を観察して自分の狩猟本能を満たしています。
また窓辺での日光浴は猫にとってリラックスやストレス解消の一つです。暖かい日光を浴びながら外の景色を眺めることで穏やかな時間を過ごしています。
カーテン登りをやめさせるためには猫の好奇心や外の世界への興味を理解し、適切な環境を準備しましょう。
猫にとって登りにくいカーテンの選び方
猫に強いカーテン選びのポイントは滑りやすい素材を選ぶことです。
猫は爪を引っ掛けて登るため、ワッフル生地のカーテンや薄地の非遮光カーテンは破れやすいためおすすめできません。ここからはおすすめのカーテンをご紹介します。
猫が滑りやすい素材を選ぶ
一般的なレースカーテンは、生地の隙間に爪が入るためボロボロになります。
その点ペット対応のレースカーテンは生地が高密度に作られているので、一般的なレースカーテンよりカーテン登りがしづらいです。
重い生地や厚手の素材を選ぶ
こちらのドレープカーテンは特殊な生地を使っていて猫の爪が入りにくくなっています。
引っ掻き傷に強いので元気な猫でも安心です。
ロールスクリーンにする
ロールスクリーンはカーテンのように揺れることが少ないので猫の興味をそらすことができます。
日差しや視線は遮りつつ、お外が気になる猫のために部分的にスクリーンを上げられます。
ただしロールスクリーンの紐が気になって遊ぶことがあるため、危険がないようにまとめておきましょう。
シェードカーテンにする
シェードカーテンはコードやチェーンを上げ下げすることで開閉するタイプのカーテンです。
遮光性の高いものやつるつるとした素材の生地を選ぶことができるのでカーテン登り対策におすすめです。
シェードカーテンのメリットは、日差しや視線を遮りながらも猫には届かない高さに調整できるところです。
操作チェーンやプルコードは隠すなど配慮しましょう。
バーチカルブラインドにする
縦型のバーチカルブラインドも猫が登りにくいのでおすすめです。
調光・目隠し・デザイン性と3拍子揃っていますが、風でルーバーのパタパタ音が気になる方はおすすめできません。
カーテンをバーチカルブラインドにしたら猫も登ってこれず良い感じになった😋 pic.twitter.com/3uhQg5hxY7
— 桜乃みか ✧♡ (@Miksakurano) November 10, 2020
猫のカーテン登りを防ぐ効果的な8つの方法
猫がカーテンを登る行動には、彼らの好奇心や遊び心、時にはストレスが隠されています。
ここからは猫の気持ちを理解した上で、カーテン登りを防ぐ方法をご紹介します。
キャットタワーを設置する
猫は上下運動が大好きです。キャットタワーや棚などでお部屋に高低差をつけてあげるのはおすすめです。キャットタワーの中には省スペースでも設置できるものが販売されているため、部屋が狭い場合でもキャットタワーを利用することが可能です。カーテン登り以外に楽しい遊び場ができればカーテンへの興味は次第に薄れていくでしょう。
猫がリラックスできる場所を提供することも重要です。居心地の良いベッドやクッション、日光の差し込む場所など、猫が安心してくつろげるスペースを用意しましょう。
日常的なケアで安心させる
猫は予測可能な日常的なルーティンを好みます。食事や遊びの時間、トイレの清掃などの日常的なケアを一貫して行うことで、猫のストレスを軽減し、安定感を与えることができます。
猫に定期的なマッサージや愛情表現を行うことで、彼らのストレスを軽減することができます。優しく撫でたり、一緒に遊んだりすることで、猫は安心感を得てストレスを発散します。
特に甘えん坊の猫は飼い主さんと一緒に遊びたい気持ちでいっぱいです。困った行動も猫たちの可愛い存在アピールの一つなのかもしれません。
でも「忙しくてなかなか遊んであげられない。。」そんな飼い主さんには、猫が夢中になれるおもちゃもおすすめです。
リラックスさせるのも効果的。マッサージも兼ねてごっそり毛がとれるファーミネーターはいかがでしょうか。
定期的に爪を切る
猫がカーテンを登るのを防ぐために定期的に爪切りをします。猫の爪の付け根には血管と神経が通っているため過度な力を加えないように行います。
爪を切る頻度は猫によって異なりますが、通常は1〜2週間に1度程度が適切です。定期的に爪を切ることで、爪が適切な長さに保たれカーテンへの引っかかりを防ぎます。初めて爪切りする場合は猫がリラックスしているときに行い、優しく接してストレスを最小限に抑えましょう。
こちらの爪切りは初心者でもスパッと簡単に切れるのでおすすめです。
電動爪切りなら、こちらもおすすめです。
爪研ぎを置く
爪研ぎは猫がカーテンに爪を立てる行動を減らすのに役立ちます。複数の爪研ぎを配置することで、猫が必要な時に爪を研ぐ場所を見つけやすくなります。
リビングルームや寝室など、猫がよくいる場所に設置するとよいでしょう。
もし猫があまり爪研ぎに興味を示さなくても、うまく誘導すると気に入る場合があります。
猫草の香りがする爪研ぎを選んだり、猫の好奇心を刺激するおもちゃを近くに置くのもおすすめです。
また爪研ぎは定期的なメンテナンスが大切です。爪研ぎが古くなったり破損したりすると、猫が利用しなくなるからです。定期的に清掃し必要に応じて交換しましょう。
猫ステップを設置する
猫ステップを設置することで猫がカーテンを登るのを防ぐだけでなく、運動や居心地の良い場所に行きやすくなります。
ステップの付け方次第で猫が移動して遊べるので、高い場所で存分に楽しむことができます。壁に取り付ける部品の種類によっては賃貸では難しい場合もあるので、購入前に確認しましょう。
窓用猫ベッドを設置する
猫用ベッドを窓に設置すれば、猫は外の景色を楽しみながら過ごすことができます。日当たりの良い場所で猫がリラックスしたり、ストレスを解消したりできるためカーテン登りを防止する効果も得られます。
猫が気に入るような素材やサイズを選べば、安心して過ごせる時間も増えるでしょう。猫の健康と幸福を考慮すると窓に引っ掛けるタイプの猫用ベッドはおすすめです。
カーテンレールに工夫する
猫がレールに登らないようにする対策としてレールの上に猫よけを設置するなどしましょう。
猫が嫌がるシートを貼るのも効果的です。
すぐに反応しない
猫がカーテンを登るのを見つけ際は冷静に観察しましょう。
カーテン登りをする理由やその行動パターンを知れば、適切な対処方法を見つけやすくなります。
カーテン登りに即座に反応をしてしまうと「カーテンをボロボロにするとご主人に構ってもらえる」と勘違いしてしまいます。少し時間をおいてから構ってあげるのが良策でしょう。
愛猫との快適な生活を実現するお役立ちグッズ
- キャットタワー:猫が登ったり引っかいたりできるようなキャットタワーは、猫の運動と遊びを促進し、ストレスを軽減
- キャットウォーク:部屋の壁や天井に取り付けられるキャットウォークは、猫が上下に移動するための楽しいスペース
- 猫用ベッド:猫がリラックスして眠るための快適なベッドは、彼らが安心して休息する場所
- 猫トイレ:猫のトイレの清潔さは重要です。自動的に排泄物を処理する自動クリーンシステムのトイレもあり
- 猫用の爪とぎ:猫が爪を研ぐ場所があれば家具やカーテンへの被害を防げる
- キャットフードディスペンサー:定期的にフードを供給する自動給餌器は、忙しい時や不在時でも猫の食事を確保
- レーザーポインター:猫の運動不足解消におすすめ
猫の気持ちを理解すればカーテン登りは解決できる!
本記事では愛猫はなぜカーテン登りをするのか、その対策方法について解説しました。
以下まとめます。
- 猫の行動を理解する
- 適切な対処法を選ぶ
- カーテンレールに工夫する
- 飼い主の反応を工夫する
- 快適な環境を提供する
猫がカーテンに登る理由は高いところが好きだったり爪を研ぐためだったり、遊び場所と考えているためです。愛猫との共同生活を快適にするために猫の気持ちを理解して環境を整えてあげましょう。